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車のエンジンの掛かりが悪いのはなぜ?起動の方法から原因を解説!

2023年10月24日

皆さんは、車のエンジンの掛かりが悪くて困った経験がありますか?
エンジン掛かりが悪くなる時には、さまざまな原因が考えられます。
また、ドライバー自身が大まかな原因を知ることで、適切な対応を取れるケースもあると言えるでしょう。

そこで、今回はエンジンの掛かりが悪い原因をエンジンが起動する仕組みを交えて解説します。

車のエンジンの掛かりが悪いのはなぜ?起動の方法から原因を解説!

車のエンジンはどのように起動されるの?

車のエンジンを起動するには、ガソリンエンジン・ディーゼルエンジンに限らずセルモーターが用いられます。
理由は、停止しているエンジンに回転力を加えて、燃焼に必要な空気を取り込み圧縮する工程を行うためです。
そして、燃焼を始めたエンジンは自らの動力を使って燃料を燃焼させ、回転を持続させることが可能となります。

また、ディーゼルエンジンの場合は、上記に加えてエンジンに空気を取り込み圧縮させることで、燃焼する空間(燃焼室)を高温化させ、燃料を着火させます。
そのため、ディーゼルエンジンはセルモーターの力を失うと、燃焼自体ができなくなると言えるでしょう。

一方、セルモーターはバッテリーから送られる電力を使って起動します。
そして、セルモーターはエンジンが燃焼の力で動き始めると、役割を終え停止状態に入ります。
このように、車のエンジンを起動するには、電力も必要な要素だと言えるでしょう。

車のエンジンの掛かりが悪い時にはどのような原因が考えられる?

前項では、車のエンジンをどのように起動するかを解説しました。
では、エンジンの掛かりが悪くなるケースにはどのような原因があるのでしょうか。
本項では、エンジンの掛かりが悪くなる主な原因を4つ紹介します。

燃料が不足しているケース

エンジンの掛かりが悪い原因として、最初に確認すべき事項は燃料の量です。
燃料が少なくなると、燃焼からエンジンの起動に必要な動力を得られなくなるので、エンジンの掛かりが悪く感じます。
したがって、エンジンの掛かりが悪いと感じたら、故障などを疑う前に燃料メーターを確認すると良いでしょう。

バッテリーの電力が不足しているケース

エンジンの起動は、最初にセルモーターで回転力を付加する必要があるので、セルモーターの動力となる電気が必要です。
そのため、バッテリーの電力が不足すると、セルモーターがエンジンを回転させるために必要な力を発揮できないため、エンジンの起動性に影響を与えます。

バッテリーの電力が不足する原因には、長時間にわたって電気を付けた状態にしたり、バッテリーの寿命をむかえたりするケースの他にも、以下のようなものがあります。

・バッテリー液(電解液)の不足

バッテリーは、極板と電解液の化学反応によって、充電と放電を繰り返しています。
そのため、バッテリー内の電解液が不足すると発生する電力が低下するので、電力不足につながります。

・バッテリーの接触不良

バッテリーとセルモーターなどを繋ぐ端子に接触不良があると、電気の流れが阻害される恐れがあります。
例えば、バッテリー液の漏れによりバッテリー上部にある端子を腐食し、接触不良を引き起こすケースが挙げられます。
したがって、車のエンジンの掛かりが悪い時にはバッテリーの状況を確認する必要があると言えるでしょう。

スパークプラグに異常があるケース

車のエンジンの掛かりが悪くなる要因には、スパークプラグの影響も考えられます。
スパークプラグは燃焼室に差し込まれており、燃焼室の内部に放電による火花を発生させ、燃料を着火させる役割を持ちます。
そのため、スパークプラグが故障していたり、経年劣化によって能力が低下したりするとエンジンの掛かりが悪くなると言えるでしょう。

また、スパークプラグはドライバーやラチェットレンチなどの工具を用いて、交換することも可能です。
しかしながら、スパークプラグは繊細な部品のため、取り付け方や締め付け具合によってはエンジンの不具合を誘発する恐れがあります。

したがって、スパークプラグが原因だと疑われるケースでは、自動車修理工場などの専門機関に依頼する方が解決への近道だと言えるでしょう。

オルタネータ(発電機)の周辺に異常があるケース

ハイブリッド自動車では、オルタネータ(発電機)による電力も利用して、低燃費化を実現しています。
オルタネータは、エンジンの動力を用いて発電しているため、エンジンからオルタネータに動力を伝達する機構に不具合があると電力供給に影響を与えます。

すると、通常運転時にモーターを使えない他、バッテリーの充電が十分に行な行えず、車のエンジンの掛かりが悪くなる可能性があると言えるでしょう。

また、オルタネータやエンジンとの伝達部は、さまざまなノウハウが詰まっていることは言うまでもなく、故障が疑われる場合は、直ちに自動車修理工場などへの依頼が必要です。

車のエンジンの掛かりが悪いのはなぜ?起動の方法から原因を解説!まとめ

今回は、車のエンジンの掛かりが悪い原因をエンジンの動作から原因を解説しました。
エンジンの掛かりが悪い時には、ドライバーが確認できる事柄から専門の業者に依頼すべき事柄までさまざまなケースが存在します。

本記事が、エンジンの掛かりが悪い大まかな原因を知り、適切な対処の一助になれば幸いです。